金米糖(金平糖)— 『備忘録』より
なぜ金平糖はあのような不規則な角をもって育つのか?対称性と統計的ゆらぎという物理学の根本問題を、お菓子から物質と生命の関係にまで広げていく寺田寅彦の冒険的随筆。
1926〜1989 年。前期は新美南吉・宮沢賢治ら童話の名手、戦後は教育・憲法など現代社会の基礎が形成された。
なぜ金平糖はあのような不規則な角をもって育つのか?対称性と統計的ゆらぎという物理学の根本問題を、お菓子から物質と生命の関係にまで広げていく寺田寅彦の冒険的随筆。
夏の夜の線香花火を、寺田寅彦は「蕾・松葉・柳・散り菊」の四段階の音楽として描く。詩情あふれる観察と「なぜ誰もこれを研究しないのか」という科学者の問いかけ。
いたずら好きの子狐ごんが、兵十のうなぎを奪ったことをきっかけに、罪悪感から償いをはじめる物語。最後の場面の静かな衝撃が長く心に残ります。
「雪は天から送られた手紙である」— 雪の結晶を人工的に作り出し、上空の気象を読み解く方法を確立した中谷宇吉郎の名著『雪』から、序・本論の核心・附記の三つの抜粋。
唐代の故事「人虎伝」を翻案した中島敦の代表作。詩人を志した李徴がなぜ虎になったのか、虎の口で語られる「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」の告白は、高校国語の不動の名作。
冬のはじめての雪を見た子狐が、町まで手袋を買いに出かけます。母狐の不安、子狐の素直な発見、そして物語の最後に母狐がふともらすつぶやきが、長く心に残ります。
「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し…」— 1947年に施行された日本国憲法の前文。主権在民・基本的人権・平和主義の三大原則を凝縮した、現代日本のスタート地点となる文書。