わたしと小鳥と鈴と
小学校 国語 第2学年 詩・歌B 読むこと 目安 12 分
学習のめあて
- 詩を声に出して、リズムよく読める
- 「自分と相手の違い」を肯定する詩のメッセージを感じる
- 「みんなちがって、みんないい」の意味を考える
本文
わたしと小鳥と鈴と (金子みすゞ)
わたしが両手を ひろげても、
お空はちっとも 飛べないが、
飛べる小鳥は わたしのやうに、
地面を速くは 走れない。わたしが からだを ゆすつても、
きれいな音は 出ないけど、
あの鳴る鈴は わたしのやうに、
たくさんな唄は 知らないよ。鈴と、小鳥と、それから わたし、
みんなちがつて、みんないい。
げんだいごやく
わたしが 両手 (りょうて) を ひろげても、お空 (おそら) は ちっとも 飛 (と) べない。 けれど、空を 飛べる 小鳥 (ことり) は、わたしの ように、地面 (じめん) を 速く 走 (はし) ることは できない。
わたしが からだを ゆすっても、きれいな 音 (おと) は 出 (で) ない。 けれど、きれいな 音を 出 (だ) せる 鈴 (すず) は、わたしの ように、たくさん の うた を 知 (し) らない。
鈴 (すず) と、小鳥 (ことり) と、そして わたし ―― みんな ちがって、みんな いい。
金子みすゞ (かねこ みすず) という 詩人
金子みすゞ さん (1903–1930) は、山口県 (やまぐちけん) の 仙崎 (せんざき) という、海 ぞいの 町で 生まれた 詩人 です。
20 だい で たくさんの 詩を かきましたが、26 さい の とき に、なくなって しまいました。
みすゞ さん の 詩は、「ちいさい もの」「よわい もの」「こえ の しない もの」 を よく うたいます。 小鳥 (ことり) や、鈴 (すず) や、こだま (やまの こえ) や、土 (つち) の したで くらす ありさん。
この 詩の 一ばん さいご、「みんなちがって、みんないい」 ―― この ことば は、いまの にっぽん で、多くの人が 知って いる 名 (なまえ) ことば です。
じぶん と ともだち が ちがって いて も、それは ぜんぶ よい こと。
そう おしえて くれる、たいせつな 詩 です。
語句の意味
各見出し語をクリックすると、外部辞書で詳しい意味を調べられます。 ※ Wiktionary について
考えてみよう
- 声に出して、ゆっくり 3かい よんでみましょう。
- 「わたし」は、なにが できますか? 「小鳥」「鈴」 と くらべて 考えてみましょう。
- 「みんなちがって、みんないい」 ―― この いみを、じぶんの ことばで せつめいしてみましょう。
- じぶんと ともだち を くらべて、「すきな ちがい」 を ひとつ あげてみましょう。
指導案 教員向け・授業展開の例
小2 国語の詩教材。金子みすゞの代表作を通じて、「自分と他者の違い」を 肯定する感性を学ぶ。短いが、深い詩。
指導目標
- 詩を声に出して読める
- 「みんなちがって、みんないい」の意味を自分の言葉で説明できる
- 自他の違いをポジティブにとらえる感性を体験する
授業の流れ
- 5分 金子みすゞの生涯を簡単に紹介 (山口県、26 歳で亡くなった)
- 10分 詩を全員で 3 回音読
- 15分 「自分のすきなところ」「友だちのすごいところ」をペアで話す
- 10分 「みんなちがって、みんないい」の意味を一人ずつ発表
- 5分 振り返り
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