新約聖書「コリント人への第一の手紙」13章 — 愛の章
高等学校 西洋古典 第1学年 古典 西洋古典初期 キリスト教古代 ギリシア・ローマ 目安 25 分 JLPT N1 漢字 第9学年 語彙 上級 難易度 ★★★☆☆
学習のめあて
- 新約聖書の最も有名な一章に触れる
- 「愛 (アガペー)」の概念をキリスト教の文脈で理解する
- 西洋 思想 ・ 文学 ・ 文化 の 一 つ の 源泉 を 知 る
- 古代 ギリシア・ローマ と キリスト教 の 出会い を 体感 する
本文
本 文 (試 訳・本 サ イ ト 編 集 部)
第 1 節 ─ 愛 な き 信 仰 の 虚 し さ
た と え 私 が、 人 間 の 言 葉 や 天 使 の 言 葉 を 話 し て も、 愛 が な け れ ば、 私 は 騒 が し い 銅 鑼 や、 や か ま し い 鐃 鈸 (に ょ う は つ) に 過 ぎ な い。
た と え 私 が、 預 言 の 賜 物 を 持 ち、 あ ら ゆ る 奥 義 と 知 識 を 知 り、 山 を 動 か す ほ ど の 信 仰 を 持 っ て い て も、 愛 が な け れ ば、 私 は 無 で あ る。
た と え 私 が、 全 財 産 を 貧 し い 人 々 に 施 し、 自 ら の 体 を 火 に 焼 か れ る た め に 渡 し て も、 愛 が な け れ ば、 私 に は 何 の 益 も な い。
第 4–7 節 ─ 愛 と は 何 か
愛 は 寛 容 に し て 慈 悲 あ り、
愛 は 嫉 ま ず、
愛 は 誇 ら ず、
高 ぶ ら ず、
礼 を 失 せ ず、
自 ら の 利 を 求 め ず、
怒 ら ず、
人 の 悪 を 思 わ ず、
不 義 を 喜 ば ず し て、 真 理 を 喜 び、
す べ て を 包 み、 す べ て を 信 じ、 す べ て を 望 み、 す べ て を 忍 ぶ。
第 8–13 節 ─ 永 遠 に 残 る も の
愛 は 決 し て 滅 び な い。 預 言 は 廃 棄 さ れ、 異 言 は 止 み、 知 識 も 廃 棄 さ れ る。 私 た ち が 知 る こ と は 部 分 的 で あ り、 預 言 す る こ と も 部 分 的 で あ る。 し か し、 完 全 な も の が 来 る 時、 部 分 的 な も の は 廃 棄 さ れ る。
私 が 幼 子 で あ っ た 時 は、 幼 子 の よ う に 語 り、 幼 子 の よ う に 考 え、 幼 子 の よ う に 判 断 し て い た。 し か し、 大 人 と な っ た 時、 幼 子 の こ と を 捨 て た。
今 私 た ち は、 鏡 を 通 し て お ぼ ろ に 見 て い る。 し か し そ の 時 に は、 顔 と 顔 と を 合 わ せ て 見 る。 今 私 が 知 る の は 部 分 的 だ が、 そ の 時 に は、 私 が 知 ら れ て い る よ う に、 私 自 身 も 知 る。
こ う し て、 信 仰 と、 希 望 と、 愛 と、 こ の 三 つ は い つ ま で も 残 る。 そ の 中 で 最 も 大 き い も の は、 愛 で あ る。
解 説 ─ パ ウ ロ と コ リ ン ト 教 会
本 章 は、 西 暦 55 年 頃、 使 徒 パ ウ ロ が ギ リ シ ア の 港 町 コ リ ン ト の 教 会 宛 て に 書 い た 手 紙 の 一 部 で あ る。
パ ウ ロ は 西 暦 50–52 年 頃、 コ リ ン ト に 1 年 半 滞 在 し、 こ こ で 教 会 を 設 立 し た。
そ の 後、 別 の 地 (お そ ら く エ フ ェ ソ ス) に 移 っ た 彼 の も と に、 コ リ ン ト 教 会 内 で 起 こ っ て い る 問 題 の 報 告 が 届 い た。
- 派 閥 争 い ─ 「私 は パ ウ ロ 派」 「私 は ア ポ ロ 派」 と 信 徒 た ち が 分 か れ て い る
- 道 徳 的 問 題 ─ 性 的 不 品 行 が 教 会 内 で 起 き て い る
- 礼 拝 の 混 乱 ─ 「異 言 を 話 す」 こ と が 特 別 視 さ れ、 信 徒 た ち の 競 い 合 い が 起 き て い る
- 聖 餐 (せ い さ ん) の 不 平 等 ─ 共 同 食 事 で 富 め る 者 と 貧 し き 者 が 区 別 さ れ て い る
こ れ ら の 問 題 を 受 け て、 パ ウ ロ は 手 紙 を 書 い た。 そ の 手 紙 の 第 13 章 が、 こ の 「愛 の 章」 で あ る。
「愛 が な け れ ば 無 で あ る」 ─ 反 転 の 修 辞
本 章 第 1–3 節 の 構 造 は、 極 め て 印 象 的 で あ る。
パ ウ ロ は、 当 時 の コ リ ン ト 教 会 で 「素 晴 ら し い」 と さ れ た こ と を、 一 つ ず つ 並 べ る:
- 言 葉 の 賜 物 ─ 「人 間 の 言 葉、 天 使 の 言 葉」
- 知 識 の 賜 物 ─ 「あ ら ゆ る 奥 義 と 知 識」
- 信 仰 の 賜 物 ─ 「山 を 動 か す ほ ど の 信 仰」
- 慈 善 の 賜 物 ─ 「全 財 産 を 貧 し い 人 々 に」
- 殉 教 の 賜 物 ─ 「自 ら の 体 を 火 に」
そ し て 一 つ 一 つ に、 こ う 付 け 加 え る ─ 「し か し、 愛 が な け れ ば、 私 は 無 で あ る」。
当 時 の コ リ ン ト 教 会 で は、 こ れ ら の 「賜 物」 を 持 つ こ と が、 信 徒 の 価 値 を 決 め る と 思 わ れ て い た。
パ ウ ロ は そ れ を、 真 っ 向 か ら 否 定 し た。「あ な た が 何 を 持 ち、 何 を し て い て も、 愛 が な け れ ば、 す べ て は 虚 し い」 と。
「愛 と は 何 か」 ─ 16 の 定 義
第 4–7 節 で、 パ ウ ロ は 「愛 と は」 の 定 義 を、 16 個 並 べ る。 そ の 構 造 は 美 し く 整 っ て い る:
| 正 の 定 義 (~ で あ る) | 負 の 定 義 (~ で は な い) |
|---|---|
| 寛 容 で あ る | 嫉 ま な い |
| 慈 悲 が あ る | 誇 ら な い |
| 真 理 を 喜 ぶ | 高 ぶ ら な い |
| す べ て を 包 む | 礼 を 失 し な い |
| す べ て を 信 じ る | 自 ら の 利 を 求 め な い |
| す べ て を 望 む | 怒 ら な い |
| す べ て を 忍 ぶ | 人 の 悪 を 思 わ な い |
| 真 理 を 喜 ぶ | 不 義 を 喜 ば な い |
こ の 16 個 の 定 義 は、 抽 象 的 で は な く、 具 体 的 ・ 行 動 的 で あ る。
「愛 と は 感 情」 で は な く、 「愛 と は こ う い う 行 動 を 取 る こ と」 と 描 か れ て い る。
ギ リ シ ア 語 の 「愛」 ─ 4 つ の 言 葉
パ ウ ロ が 本 章 で 用 い た 「愛」 と い う 語 は、 ギ リ シ ア 語 の ア ガ ペ ー (agapē) で あ る。
古 代 ギ リ シ ア 語 に は、 日 本 語 の 「愛」 一 語 で は 区 別 で き な い、 4 つ の 「愛」 が あ っ た:
| ギ リ シ ア 語 | 意 味 | 例 |
|---|---|---|
| ア ガ ペ ー (agapē) | 無 償 の 愛、 自 己 犠 牲 的 な 愛 | 神 か ら 人 へ の 愛、 キ リ ス ト 教 的 愛 |
| エ ロ ス (eros) | 性 愛、 憧 れ、 美 を 求 め る 愛 | 恋 愛、 美 へ の 渇 望 |
| フ ィ リ ア (philia) | 友 愛、 兄 弟 愛 | 真 の 友 情、 仲 間 と の 絆 |
| ス ト ル ゲ ー (storgē) | 家 族 愛、 自 然 な 情 | 親 子 ・ 兄 弟 の 愛 |
パ ウ ロ が 本 章 で 賞 賛 し た 「愛」 ─ ア ガ ペ ー ─ は、 自 分 の た め で は な く、 他 者 の た め に 注 ぐ 無 償 の 愛 で あ る。
こ れ こ そ が、 キ リ ス ト 教 の 核 心 と な る 「愛」 で あ り、 ま た 西 洋 倫 理 学 の 根 本 概 念 と も な っ た。
「信 ・ 望 ・ 愛」 ─ 三 神 徳
本 章 最 後 の 一 句 ─ 「信 仰 と、 希 望 と、 愛 と、 こ の 三 つ は い つ ま で も 残 る。 そ の 中 で 最 も 大 き い も の は、 愛 で あ る」 ─ は、 西 洋 神 学 で 「三 神 徳」 と 呼 ば れ る。
- 信 仰 (faith / pistis) ─ 神 を 信 じ る こ と
- 希 望 (hope / elpis) ─ 未 来 を 信 じ る こ と
- 愛 (love / agapē) ─ 他 者 を 愛 す る こ と
こ の 三 つ は、 中 世 神 学 (ト マ ス・ア ク ィ ナ ス ら) で キ リ ス ト 教 倫 理 の 三 大 徳 と さ れ、 古 代 ギ リ シ ア の 「知 ・ 勇 ・ 節 制 ・ 正 義」 の 四 元 徳 と 並 ぶ 西 洋 倫 理 の 柱 と な っ た。
2000 年 を 超 え て 響 く 愛
パ ウ ロ が こ の 手 紙 を 書 い て か ら、 約 1970 年。
そ の 間、 こ の 「愛 の 章」 は ─
キ リ ス ト 教 の 礼 拝 で 朗 読 さ れ、
中 世 神 学 の 議 論 の 基 礎 と な り、
ダ ン テ 『神 曲』 や ミ ル ト ン 『失 楽 園』 を 形 作 り、
近 代 の 結 婚 式 ・ 葬 式 で 何 万 回 と 朗 読 さ れ、
キ ン グ 牧 師 の 公 民 権 演 説 で 引 用 さ れ、
マ ザ ー ・ テ レ サ の 慈 善 活 動 の 基 盤 と な り、
今 も 世 界 中 で、 愛 と は 何 か を 問 い 続 け る 人 々 の 心 に 響 い て い る。
プ ラ ト ン (洞 窟 の 比 喩)、 マ ル ク ス ・ ア ウ レ リ ウ ス (自 省 録)、 そ し て パ ウ ロ (愛 の 章) ─ こ の 三 者 は、 西 洋 古 典 の 「人 間 と は 何 か」 へ の 答 え の、 三 つ の 大 き な 流 れ で あ る。
プ ラ ト ン は 「真 理 を 知 れ」 と 言 い、
マ ル ク ス ・ ア ウ レ リ ウ ス は 「自 己 を 整 え よ」 と 言 い、
パ ウ ロ は 「他 者 を 愛 せ よ」 と 言 う。
こ の 三 つ が 互 い に 絡 み 合 い、 西 洋 文 明 の 根 を 形 作 っ て き た の で あ る。
語句の意味
各見出し語をクリックすると、外部辞書で詳しい意味を調べられます。 ※ Wiktionary について
- 使徒 パウロ (しと パウロ ・ Paul of Tarsus) K 5 頃–67 頃。 初期 キリスト教 の 最 重要 人物 の 一人。 元 は ファリサイ 派 の ユダヤ 人 で、キリスト 教徒 を 迫害 して いた が、ダマスコ への 道 で 復活 の イエス と 出会い 回心 (改 宗)。 その 後、地中海 世界 各地 に 教会 を 建設 し、約 13 通 の 書簡 を 残 した。 ロー マ で 殉教。
- コリント (Korinthos / Corinth) K 古代 ギリシア の 商業 都市。 アテナイ の 西 80 km、 半島 を 結 ぶ 地 峡 (ち きょう) に 位置 し、 海上 交易 で 繁栄 した。 パウロ は 西暦 50–52 年 頃 に こ こ で 1 年 半 滞在 し、 教会 を 設立。 彼 の 去 った 後 の コリント 教会 内 で 起こ っ た 問題 を 解決 する ため に 書 か れ た の が、 「コリント 人 への 第一・第二 の 手紙」。
- 愛 の 章 (Love Chapter) K 「コリント 人 への 第一 の 手紙」 第 13 章。 13 節 か ら な る、 全 体 が 「愛」 と は 何 か を 論 じ た 名 文。 結婚式・葬式 を 始 め、 西洋 の あ ら ゆ る 儀式 で 朗 読 さ れ て き た。
- アガペー (agapē / ἀγάπη) K 古代 ギリシア 語 で 「愛」 を 表 す 4 つ の 言葉 の 一 つ。 他 に エロス (eros, 性愛・憧 れ)、フィリア (philia, 友愛)、ストルゲー (storgē, 家族愛) が あ る。 アガペー は 「無償 の・無条件 の・自己 犠牲 的 な 愛」 を 指 し、 新約聖書 で キリスト教 の 核 心 概念 と なる。
- 異言 (いげん / glossolalia) K 初期 キリスト教 で、 信徒 が 聖霊 に 満 た さ れ て 異 国 の 言葉 を 話 す 現象。 コリント 教会 で は こ の 「異言」 が 特 別 視 さ れ て い た が、 パウロ は こ れ を 「愛 が な け れ ば 無 意 味」 と 戒 め た。
- 預言 (よげん / prophecy) K 神 か ら 受 け た メ ッ セ ー ジ を 人 々 に 伝 え る こ と。 旧約 聖書 の 預言 者 (イ ザ ヤ・エ レ ミ ヤ ら) や、 初期 キリスト教 会 の 預言 の 賜物 を 指 す。
- 完全 な もの (the perfect / to teleion) K パウロ が 第 10 節 で 言う 「完全 な もの」。 通常、 「神 の 国 の 完成」「終末 時 の 完全 な 知」 を 指 す と 解 釈 さ れ る。 「部分 的 な 預言・知識 は 廃 棄 さ れ、 完 全 な も の が 来 る 時」 と い う 終末 論 的 表現。
- 信 ・ 望 ・ 愛 (しん ・ ぼう ・ あい) K 本章 最後 の 「信仰 と 希望 と 愛、 こ の 三 つ は 永 遠 に 残 る。 そ の 中 で 最 も 大 き い も の は 愛 で あ る」 (13:13) か ら。 キリスト教 の 「三 神 徳」 と 呼 ば れ、 西洋 倫理 学・神学 の 基 礎 と なる。
- コイネー・ギリシア 語 (Koinē Greek) K 紀元 前 300 年 頃 か ら 紀元 後 600 年 頃 ま で、 地中海 世界 で 共 通 語 と し て 使 わ れ た ギリシア 語。 新約聖書 は こ の 言語 で 書 か れ た。 古典 ギリシア 語 (プ ラ ト ン の 時代) よ り 簡略 化 さ れ て お り、 庶民 で も 理解 し や す か っ た。
考えてみよう
- 本章 で パウロ は、 「異 言 を 話 し、 預 言 し、 山 を も 動 か す 信仰 を 持 ち、 全 財産 を 貧 し い 者 に 施 し、 殉 教 し て さ え も、 愛 が な け れ ば 無 意 味 で あ る」 と 説 き ま す。 こ れ ほ ど 「愛」 を 至 上 と す る 思想 は、 ど こ か ら 来 た の で し ょ う か。
- 「愛 は 寛容 に し て 慈悲 あ り、愛 は 嫉 ま ず」 ─ こ の リ ス ト で 並 べ ら れ て い る 「愛 の 特 徴」 を 整理 し ま し ょ う。 「~ で あ る」 と 「~ で な い」 の 両 面 か ら 定 義 さ れ て い ま す。
- ギリシア 語 に は 「愛」 を 表 す 4 つ の 言葉 が あ り ま し た ─ ア ガ ペ ー・エ ロ ス・フ ィ リ ア・ス ト ル ゲ ー。 こ の 区 別 は、 日 本 語 の 「愛」 一 語 で は 表 現 で き ま せ ん。 こ の こ と か ら 何 が わ か り ま す か。
- 「私 が 幼 子 で あ っ た 時 は、 幼 子 の よ う に 語 り…し か し 大 人 と な っ た 時、 幼 子 の こ と を 捨 て た」 (13:11) の 一 節 は、 何 を 比 喩 し て い る で し ょ う か。
- 本章 は、 結婚式 で 最 も よ く 朗 読 さ れ る 聖書 の 一 章 で あ る が、 元 々 は 個 人 の 恋 愛 や 結婚 の こ と を 書 い た も の で は な く、 教 会 共 同 体 の あ り 方 を 説 い た も の で す。 こ の 「文 脈 の ず れ」 を ど う 考 え ま す か。
- 現 代 の 世 界 (2026 年) で、 パ ウ ロ の 「愛」 観 念 は、 ど ん な 意 味 を 持 ち う る で し ょ う か。 慈 善・社 会 運 動・国 際 援 助・LGBTQ+ 運 動 な ど と 関 連 し て 考 え て み ま し ょ う。
指導要領との対応
このページは、文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」西洋古典 第1学年の 以下の指導事項を意識して編集しています。
- 古典探究 — 古典作品を通して、人間や社会に対する考えを深める
- 倫理 — 世界の宗教・思想の根本を学ぶ
※ 文部科学省告示の本文ではなく、編集者による要旨の言い換えです。 正確な指導事項は文部科学省の公式資料を参照してください。
指導案 教員向け・授業展開の例
高1 西洋古典 で、 プラトン (洞窟 の 比喩) ・ マルクス・アウレリウス (自省録) と 並 ぶ 西洋 思想 の 第 三 の 柱 と し て、 新約聖書 の 名 文 を 読 む。 キリスト教 の 「愛 (ア ガ ペ ー)」 概念 を 通 し て、 西 洋 文 化 の 一 つ の 根 源 に 触 れ る。 宗 教 教 育 と し て で は な く、 文 学・思 想 史・倫 理 の 教 材 と し て 扱 う。
指導目標
- 新 約 聖 書 の 文 体 と 構 造 を 知 る
- 「ア ガ ペ ー (無 償 の 愛)」 概 念 を 理 解 す る
- 西 洋 文 化 の キ リ ス ト 教 的 基 盤 を 把 握 す る
- 「信 ・ 望 ・ 愛」 と い う 西 洋 倫 理 学 の 起 点 を 学 ぶ
授業の流れ
- 10分 古代 ローマ 帝国 と 初期 キリスト教 の 状況 を 確認
- 10分 13 章 全 文 を 音 読
- 10分 「愛 と は」 の 定 義 リ ス ト を 整 理
- 10分 「異 言 ・ 預 言 ・ 信 仰」 と 「愛」 の 関 係 を 議 論
- 5分 ギ リ シ ア 語 の 「愛」 4 種 の 説 明
- 5分 振 り 返 り
発問例・議論のポイント
- 「無 償 の 愛」 は、 現 代 で も 可 能 か?
- 宗 教 の テ ク ス ト を 「文 学」 と し て 読 む こ と の 意 味 は?
- プ ラ ト ン・マ ル ク ス・ア ウ レ リ ウ ス と パ ウ ロ、 三 者 の 「人 間 観」 の 違 い は?
発展課題
- 旧 約 聖 書 「雅 歌」 と 比 較 (恋 愛 詩 の 名 篇)
- 仏 教 の 「慈 悲」 と 比 較
- 内 村 鑑 三 『後 世 へ の 最 大 遺 物』 (本 サ イ ト chugakukomin3) と の 関 連
- 結 婚 式 で の 朗 読 で よ く 聞 く こ と か ら、 普 段 の 生 活 で 思 い 出 す
関連する教材
マルクス・アウレリウス『自省録』第二巻 抜粋
「夜明けに目覚めたなら、こう自分に語りかけよ ── 今日、私は出しゃばりで、忘恩で、傲慢で、嘘つきで、嫉妬深い者たちに会うだろう」── ローマ皇帝マルクス・アウレリウスが、戦場の天幕で自分自身に向けて書いた哲学的覚書。ストア派思想の精髄。
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「取 れ、 読 め (Tolle, lege)」── 32 歳 の ア ウ グ ス テ ィ ヌ ス が、 ミ ラ ノ の 庭 園 で 子 ど も の 声 を 聞 き、 聖 書 を 開 い て 回 心 (か い し ん) し た 場 面。 西 洋 自 伝 文 学 の 出 発 点 で あ り、 キ リ ス ト 教 神 学 の 礎 を 据 え た 古 典。
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「四面 楚歌、項王 大いに 驚きて 曰 はく」── 中国 最古 の 通史『史記』から、楚漢 戦争 の 最終 場面 「垓下 の 戦い」。 周囲 を 漢軍 に 囲 ま れ、 故郷 楚 の 歌 を 四 方 か ら 聞 き、 名将 項羽 が 涙 を 流 す 名 場面。
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出典・ライセンス
- 原文: 使徒パウロ (Paul of Tarsus)「新約聖書「コリント人への第一の手紙」13章 — 愛の章」(55年)
- 入力テキスト: 翻訳は本サイト編集部による教育目的の試訳。原典はコイネー・ギリシア語 (新約聖書写本)。 (底本:新約聖書「コリント人への第一の手紙」(コリント前書) 13章 (西暦55年頃)。使徒パウロが、ギリシア・コリント市の初期キリスト教会宛てに書いた書簡。西洋文学・思想史で最も影響力を持つテクストの一つ。)
- 原文の権利: パブリックドメイン
- 編集・語注・発問・解説: CC BY 4.0 © project_procopios contributors