蛙 (かえる) のえらそうな話 — 草野心平より (簡約)

カエル の こえ (草野心平の しに もとづく)

るるり るるり
たんぼ の よる の こえ
ぐぎゃっ
びっくり した もんだ
るるり
るるり
こんやも カエル の しゅうかい

げんだいごやく

「るるり るるり」 と、たんぼ の よる に カエル の こえ が ひびいている。
「ぐぎゃっ」 と、ひとつ おおきな こえ が きこえて、まわり の カエル は びっくりした。
それから また、「るるり るるり」 ―― こんやも、カエル たちの あつまり (しゅうかい) が ひらかれて いる ようです。

くさの しんぺい さん

くさの しんぺい さん (1903 — 1988) は、ふくしまけん で うまれた しじん です。
うまれた ときから しんで しまう まで、ずっと カエル の しを かきつづけました。

「るるり るるり」 や 「ぐぎゃっ」 のような、いみの わからない ひらがな ばかりの ぎおんご (おとの ことば) で、カエル の こころ や きもち を かいたのです。

しは、いつも 「いみ」 で よむ ものでは ありません。「おと」 や 「リズム」 だけで、なにかが つたわって くる こと も あります。