← 教材に戻る 指導案:ペリクレスの葬礼演説 — トゥキディデス『戦史』より

指導案:ペリクレスの葬礼演説 — トゥキディデス『戦史』より

学校段階・教科 高等学校 世界史 第1学年
所要時間 2 単位時間
本文の目安時間 約 35 分
学習指導要領
  • 世界史探究 (1) / 諸地域の歴史的特質の形成 — 古代地中海世界
  • 世界史探究 (2)ア / 古代ギリシアのポリスと民主政
  • 歴史総合 / 近代化と歴史 — 西洋思想の源流
準備物
  • ペリクレスの葬礼演説抜粋プリント(英訳 Crawley版 + 日本語標準訳)
  • アテナイ民主政の構造図(民会・五百人評議会・民衆裁判所)
  • 古代アテナイの地図(アクロポリス・ケラメイコス墓地・アゴラ)
  • ペロポネソス戦争年表
  • リンカーンのゲティスバーグ演説(1863年、Public Domain)との比較プリント

単元概要

西洋思想・西洋政治史の出発点に置かれる、紀元前5世紀末のアテナイ民主政の自己定義の演説。トゥキディデス『戦史』第二巻第35〜46章。リンカーンのゲティスバーグ演説、現代アメリカの「都市の上の輝ける丘」言説、戦後日本の憲法前文など、後世の民主政演説の源流とされる。 本教材では、(1)英訳と日本語訳の併読、(2)アテナイ民主政の構造、(3)演説の歴史的背景、(4)女性・奴隷を排除した民主政という現実、(5)演説の翌年の疫病と崩壊、を順に扱う。高校世界史探究・歴史総合の中核教材として、「民主政」概念の歴史性を考えさせる。

本時の目標

  1. 古代アテナイ民主政の自己定義を、原文 (英訳) と日本語訳で読む
  2. ペリクレスというアテナイ民主政の象徴的指導者を学ぶ
  3. 演説のレトリックと、トゥキディデスという歴史家の方法を理解する
  4. 「世界最初の民主政」の理想と限界を、現代の私たちの民主主義と比較しながら考える

授業の流れ

時間 活動
1時間目 演説の英訳と日本語訳を読み比べ。ペリクレスがアテナイの「政体」「市民の徳」「公私のバランス」をどう描いているかを抽出。アテナイ民主政の構造(民会・将軍職・抽選による役職)を共有。
2時間目 演説の歴史的文脈(ペロポネソス戦争初年、翌年の疫病、ペリクレス自身の死)を確認。「世界最初の民主政」が実際は女性・奴隷・在留外国人を排除していた現実と、それでも本演説が後世に与えた影響を批判的に考察。リンカーン演説との比較で、民主政演説の系譜を確認。

発問・話し合いの軸

発展課題

教師控メモ

生徒の反応・気づき
時間配分の振り返り
次回への改善点