指導案:山月記
| 学校段階・教科 | 高等学校 国語 第1学年 |
|---|---|
| 所要時間 | 4〜6 単位時間 |
| 本文の目安時間 | 約 50 分 |
| 学習指導要領 |
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| 準備物 |
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単元概要
中島敦の短編小説の代表作。「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」という人間の根源的な葛藤を、虎への変身という幻想的な装置で描く。高校1年生で扱うのに過不足ない密度の文章で、心理描写・漢文調・自己分析の三つを同時に味わうことができる。
本時の目標
- 「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」という李徴の自己分析を、本文の表現から具体的にたどる
- 虎への変身が李徴の人格の何を象徴しているのかを、グループで議論する
- 漢詩の構成(起承転結)と訓読の基本を理解し、声に出して読む
授業の流れ
| 時間 | 活動 |
|---|---|
| 1時間目 | 作者・成立背景の紹介。李陵故事(中国・唐代の伝奇『人虎伝』)との比較。初読。 |
| 2時間目 | 物語構成の確認(再会→告白→詩→去り際)。袁傪との対話の構造を整理。 |
| 3時間目 | 「臆病な自尊心」「尊大な羞恥心」の各箇所を本文から拾い出し、李徴の自己像をマインドマップ化する。 |
| 4時間目 | 漢詩の訓読と現代語訳。「偶因狂疾成殊類」の心情を語る。 |
| 5時間目(発展) | 中島敦の他作品「李陵」「弟子」「光と風と夢」と比較し、「自意識と運命」というテーマを横断的に考察。 |
発問・話し合いの軸
- 李徴はなぜ「人語を解する虎」になったのか。完全な虎にならなかったことの意味は。
- 「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」は、矛盾するように見えますが、両立しうるものでしょうか。
- 袁傪に最後の頼みごとをするとき、なぜ李徴は妻子のことよりも自分の詩集の伝録を先に頼んだのか。
- 「己が珠なるべきを半ば信ずるが故に碌々として瓦に伍することを潔しとしなかった」を、現代の自分たちの言葉に置き換えるとどうなるか。
発展課題
- 自分が「虎」になるとしたら、それは何を象徴するか。短い随筆として書く。
- 漢詩を自分で訓読し、暗唱する。
- 中島敦の文章のリズムを真似て、自分の内面の独白を文語調で書いてみる。
教師控メモ
生徒の反応・気づき
時間配分の振り返り
次回への改善点